

2009.4.1
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鄒 美千代 理事長 |
神戸循環器クリニック |
A1:私は、阪神大震災前年に当たる平成4年に、透析を中心とした専門クリニックを開業しました。
開業して、透析患者さんは動脈硬化が強く、心筋梗塞、脳卒中でお亡くなりになる方があまりにも多いことを改めて実感いたしまして、心臓・脳・循環器血管系疾患のための医療施設が作れないものか?と考えるようになりました。
そんな時、64列のMDCTを見る機会があり、これが、画像診断機器を中心とした、予防・診断・治療に力を入れた専門施設を作るきっかけとなりました。
Q2:こちらの神戸循環器クリニックには、最先端の画像診断機器を集約されていますが、その理由と効果についてお話頂けますか?
A2:私は循環器内科が専門ですが、心臓血管外科、放射線科といった夫々の分野のプロの目で見てもらうことにより、より診断率を高め、治療に結び付けたい、というのが一番の理由です。
計画当初は、CTについては64列を考えていました。しかし、開業の直前、一番画像が綺麗だったSiemensのドイツ本社より、128列の最新装置が用意できる、という連絡を受けましたので、最高レベル画像が得られる装置を、と考え採用いたしました。
MRIに関しても、一部の大学などに研究的にしか入っていないPhilips製の32チャンネルコイルの1.5Tを、平成20年11月の薬事承認後初めて導入しました。
この様に最高レベルのものを患者さんに提供していきたい、という姿勢を示す事が出来たと思います。
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鮮明な画像撮影を実現する128列CT(Siemens製) |
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A3:大病院並みの検査、診断を備えながらも、移動動線が短く、患者さんに効率良く受診してもらい、患者さんの目の前で高精度の画像をご覧頂き、納得して診断、治療に当たって頂く、ということを最も重要視しました。
また、診断センターというと、重大な病気が見つかるのではないか?と不安を抱えてこられる方が多いので、その人達を暖かく包み込む様な採光に溢れた、より快適な空間を目指しました。
そのため、例えば家具一つとっても、すわり心地が良く、内装デザインにマッチしたものを選びました。
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採光、内装、家具などにこだわり受診環境快適化を志向 |
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A4:建物の明るさ、患者さんにとっての利便性、心地良さという点には配慮しました。また、そこで仕事をするスタッフにより良い環境の提供を意識しました。
先程申し上げましたが、スタッフのモチベーションが維持できる事がより良い医療を提供するためには大切な事ですので、特に考えたつもりです。
A5:高齢の方は閉所恐怖症と申しますか、暗い閉塞した空間に閉じ込められる事をとても嫌われますので、MRI検査を受けた事がないという受診者の方が非常に多いのです。
これを解消するためにシースルーMRI室を採用しました。
一般の検査室に入るのと同じ様にして、坪庭から外光を入れ、室内を明るくし、受診者の不安を払拭したいと思いました。
最近、これまでMRI検査を受けた経験がない50歳位の女性患者さんが転院されて来られました。
頭痛を訴えられたのでMRI検査をお勧めしたら、私は閉所恐怖症ですので無理です、と断られました。そこで、「一度MRI室をご覧下さい」とシースルーMRI室へご案内しましたところ、「この部屋だったら検査を受けます」と仰って頂きました。
MRI検査の結果、新鮮な右橋脳梗塞が発見され、直ちに救急病院へ搬送し、大事に至らなかった、という事がありました。
この経験で、やはりシースルーMRIにして良かったと思いました。
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明るい検査室 |
死角の少ない操作室からの視界 |
A6:鹿島は今回初めての発注でした。
それまでは、他の大手建設会社との付き合いはありましたが、シースルーMRI室を入れたいと思っていましたので、お願いすることにしました。
実際にお願いしてみると、設計士と現場所長とのチームワークが大変に良く、こちらが何かしら相談すると、直ぐに的確なアドバイスが返って来ましたので、安心して任せる事が出来ました。
A7:これからは、この施設ならではの検診に力を入れたいと思います。
例えば32チャンネルコイルを用いたMRIは、従来30分以上要した心臓撮像時間を1/3以下に短縮する事が出来ます。
これらを活用して、脳、心臓などのドックや、超高齢化社会での健康管理に貢献していきたいと思います。
特にレディスフロアですが、私自身あまり検診が好きではないので、自分だったらこういう環境で受診したい、という思いに基づいて、女性スタッフで女性のドクター、そのフロアの中で全て完結出来る環境を作りましたので、更に多くに方にご利用頂きたいと思います。
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レディスフロアロビー |
フロア内は全て女性 |
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インタビュー日:2009年3月7日 |
医療法人社団 王子会 神戸循環器クリニック
〒650-0017 神戸市中央区楠町6丁目11番5号
078-367-7222
http://www.ojikai.com/
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